つまらーん孤独主義者の俺は、殺す風景を見ていたのでありました。

向井さーん、殺す風景が僕にも見えました。

まず、うちの会社がテキトウに逃げたせいでとばっちりを受けて燃えている現場がありました。
ボー、ボー、ボー、
そこではみんなが困ってしまっているのでした。誰がわるいって言ったらテキトウに逃げた会社です。
で、その逃げた会社の人間がわたくしです。悪の手先が迷い込んだ形ですね。
正義は彼にあり!フルパワーで潰されても文句は言えませんね。


オフィスの奥の方からうちの会社が逃げたせいで経済的な損害を蒙ったその会社の経営陣がわたしを睨んでいるのでした。
殴られるかもしれないな、と思いました。殴られはしませんでした。
いっそ殴られたらすみませんって言ってすぐ逃げて帰れるのに。
何度入力したか分からない指が覚えているはずのルート権限のパスワード達が全く思い出せません。
なにこれ帰りたい。帰りたい。
私はそこに殺す風景を見ていました。
空気が読めないから案外平気なはず、と思っていましたが思い違いでした。
それなりに空気が読めてしまった自分を恨めしく思いました。
みんな上手く逃げたなぁ。喜び勇んでババ引いたよー、はっはっは。


なにこれ?誰が悪い?どうしてこうなった。
帰りたい。帰りたい。


決断をしない責任者はダメだと思いました。
責任を取らない・責任が計算できない経営者はダメだと思いました。
逃げた責任者を信用できないのでした。信用できない。
めちゃくちゃです。もう、めちゃくちゃです。


情だけでは太刀打ち出来ないのでした。
助けてやろう、とか思い上がりでした。
地雷を踏み抜くとか、力不足でした。
被害者面で自爆する自分に酔うとかの覚悟では太刀打ちできません。
だって壊れそうなほど苦しい。口惜しい。
強くなるしか無いですな。
力をつけるしか無いのですな。で、今後は自衛するしか無いのですな。
ただし、強くなった時にはあいつは必要無いのですな。


殺す風景が広がっていました。
帰りの電車でどう帰ったのか覚えていません。
とりあえず一日目が終了し帰途についたのですが
電車を間違えて変なところに立っていました。どこここ?帰りたい。帰りたい。
会社に戻って仲間の顔が見たい、早く見たい、見ないと死んじゃう。
「最悪でしたーゲラゲラ」にしたい。客観して取り組まないと私の弱い心では耐えられませんぜ。
会社にもどると会議スペースがなくなっていました。
やはりそこも殺す風景でした。
ただ、みんなはいました。みんなの顔を見てすごく安心した。安心した。
ま、こういうのはこの業界にいる限り避けられない事だろうし、先輩はみんな経験済みの些事なんでしょう。
別に大した事じゃない。大した事じゃない。ここで逃げ癖がつくとまじでサブい。
自爆した、って事でイイ。終はくる。「こいつはだめだ」って評価は自分で下すものじゃない。
それは社会の仕事。


わたくしの人生ゲームは今月もマゾゲーです。
ちょっと泣きそうです。まだまだこのクソゲーは続きます。3月はもっと酷いかもしれない。
冷静な戦略がなくて情だけだとしたらこの先ついていくのはまずい。私にはまだそれだけの力はない。
明日も単騎で客先作業。仕様を理解していないコードをその場で解析しながら突き進みます。
いや、本当は理解してないとダメなんだろうけど。手ぇまわらんて。
なにこれゲラゲラ。なんだか本当にバカみたいだ。バカみたいだ。
「逃げちゃだめだ」は割とハイレベルな人間のスキルでした。
力の無い奴が使うとヒドイ目にあいます。出血多量で死ぬかもしれません。


秋葉原のファミレスで「『3月から失業保険もらいながら働いて』って言われてる」って言ったら「それあなたになんのメリットが有るの?神なの?死ぬの?おまえ技術も実績も無いただのゴミニートのくせに何様?」って年下にちょっと怒られた。目から鱗だ。あ、ですよねー。


好きでやってるんです。形式上も、実際も。
だって私は逃げれるもの。


ユーザーは悪くないもん。あんなグダグダ運営でも遊んでくれたユーザーには感謝だもん。
だから気が弱いおいらにもう少しだけ勇気を分けて欲しい。おじさん頑張ります。
そうですよ。ユーザーの為になる事だお!じゃぁ頑張るお!なんか元気出てきた!
おおおおおおお。そうだったそうだった。そうであった。うふふふ。