コンデンサマイクを買いました。

手頃な商品です。まちがってもU-87aiを買いました、なんてことはない。あしからず。
音屋さんではrodeをめちゃくちゃ押していますが
rodeは全部1-1.5khzぐらいに変なしこりがあるような印象。倍音変じゃね?(倍音って表現はおかしいのだろうけど。ギュィンギュインうねった音がある?)
高音きついし。僕の声に多分合わないとおもった。
で、自分の耳も信じてみて、AT4040をチョイス。AT4040は自然な気がした。

で、さっそくセッティングしてテスト録音。phantom電源とか怖すぎる。。


すてきです。
いままでダイナミック式のBeta58/57を使っていたんです。
このマイク達も別に悪いものじゃないんですよ?
AT4040は別物だった。音が濃い。ダイナミックのものをコンデンサ
同じ音量/音質に合わせていこうとしたところで全く違う。
AT4040は500hz付近の密度がある。
僕の声は(少なくとも小さな声で歌ってる宅録の時は)2khzぐらいかな?
「つぶれた」音になってしまっていた。たばこの吸い過ぎでのどつぶれたのかなぁ、
とか悲しくなってばっかりだったのだけれど、4040だと800hzぐらいから下の
厚みがあるので悲しくならなくてすむ。とてもうれしい。


今まではおいしくしようとしていろいろ処理しているうちに
高音域がバリっとゆがみだしてエフェクトも打ち止め、って感じだった。
だからダブルにして厚みだそうとしてみたり
逆にコーラスを挟んで高音域をすてきに強調したり。
録音にアレンジが引っ張られてる感覚があった。(で、似非アニソンに行き着きます。それでも透明感がでなくてストレス高まってたんですけど。)
4040だと録音が自然なのでアレンジを引っ張るってことが減りそう。
音に説得力があるんです。


コンデンサマイクだと処理が確実に減ります。良いものは処理が要らない、の定説通り。
・eq立ち上げていろいろ突いてみたけど結局60hzのローカットだけが一番いいね!となります
mix段階で抜きたいから1.5khzを+2ぐらい突いておくか、とかそんなレベルです。いままでとは別世界の謙抑的なeq。
基本的に「あとはマスキングに任せましょう」となります。楽です。
間違っても10khzより下だけカットアウトしてプレゼンス調整のトラックをつくってなんてどこの初音ミクww
みたいな処理はいりません。
・太さ修正のcompいりません。
録音が十分に太いので。
オートメーションのボリュームを書くとかがベストプラクティスになります。修正的に太くする的なコンプレッションは不要になります。あ、でもあえてコンプ掛けた時の反応もいい。適当に上を叩いた時の
速度ったらもう、よだれがでます。
・リバーブののりがいいです。
芯があるので、芯が残るので。ディレイは試してないからわかんない。
細くて薄いものはどうあがいても太くて濃いものにすることなんてできなかったんだなと気づけます。


でも、
・音がデッドじゃないです。
部屋の環境が吸音できる。うわぁ楽しい。わぁうれしい。ナチュラルなリバーブ。でも本当はデッドが欲しいのっ!
となります。



ほんと、いままで何で使わなかったのだろうか、という印象。



べた褒めしてますが困ることもあります。PCのファン音とかををすごく拾う。
もう、めちゃくちゃ拾う。ノイズを消すような処理がいるのかもしれません。
ブースが購入できない貧乏人のつらさです。


宅録キッズで生音を録音する人はコンデンサマイクがマジでおすすめです。世界が変わります。
ギターとかもSM57だろJKとかは嘘だとおもった。「パコーン」なクリーントーン作るギタリストはコンデンサマイクの密度のある吸音は必要だとおもいます。
SM58とかは無駄遣いへの道だとおもった。テスト用のカラオケマイクと本番用のコンデンサでOKだとおもいます。


機材が良くても出てくる音楽がクソばかりなのがとても楽しいのですよ。