ゼロ年代の想像力
めがっさおもしろいです。
はてなダイアリーのエラいひとがきちんとまとめているので色々割愛して。
決断主義が成立したあとに「宮台」っぽいものの先へっていうパースペクティブの生成に
うまく成功してないなぁ。っていうか「フーン」な印象。
その先が知りたがりなおっさんは自分で考えろと言うことかしら(当然に決断主義の枠組みの中で)
そういやスカイクロラもまったくもってゼロ年代の想像力って意味ではど真ん中なんだなぁとか思ってみたり。
スカイクロラ的には愛情を脱出口においているのかな。。。たぶん。でも「不細工は死ね、ずっとジャガイモくってろ」って話もあるそうなのでなんだかなぁって。昨日今日。
あとは決断主義的っていっても恐いのは極論の領域で「決断主義のセカイではじゃぁムスリムとキリストの戦争を止める倫理が無いわけ・・・」ってところでの推定問題があるわけで、ちょっと適用領域と状況が不適切な気もする。
「戦争が(不経済だからってわかりやすい概念で理由付けすれば良いんだろ?ってのは広告マンの話)下らんことだから」ってところでOKとしたら十分な話なのかも、少なくとも推定問題への回答としては。
じゃぁ翻って日常のレベルで、ッテところで考えればOKって事になる、と。
ってかんがえると本書の言うところがなんだか「矮小」って印象がぬぐえなくて。
「世界を変えるのはコードだけ」とかいってギャハギャハと笑いながら(イメージ)、プログラム書いているひととか
ニコニコのすごいクオリティのMADとか見てると、変なこと悩まずになんかやっちゃってる人がいるってのが大きい理由。
くだらない決断主義を無効化する*1生き方みたいな物がたぶんあるからって。そういうの。
そんなことを感じました。だけど良い本だとおもう。
すぐ読めるし。日本語が苦手でも読めるのがステキ。
- 作者: 宇野常寛
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/07/25
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