スカイ・クロラと攻殻機動隊2.0を見てきました

一日でなぜか個人的に二本立で。見るつもりはなかったのにスカイ・クロラを見た、よし、攻殻を見ようになっていた私。久々に映画館に行ったのでテンション高い。あと映画館が良かった。シネコンの良さが分かったかも。よし、支離滅裂で書くんだゼ!それにしても攻殻が一発変換はどうかと思う。後悔はしていない。声優関係については何とかしなければと思っている。金田朋子、おk。浅野真澄、フム。釘宮理恵、フム。田中理恵、フム。ん?これわあっt

おねぇちゃん->井上喜久子

俺は単語登録したのか。。

17さい->井上喜久子

むしゃくしゃしていたんだろう。
少し酔っぱらっている。よく考えたらネタバレ全開だけどうがった見方なのでまぁいいか。たぶん翌朝とても後悔するのだろうけど、もうこういう痛さと馬鹿さはどうしようもないのだと思うj。ああ、恥ずかしい。原作・映画とは全然違うことを書く気満々なんだコレー。

スカイ・クロラ

原作も読んで(半年前なのでうろ覚え。なんだかぱっとしなかった読後感)
大人の世界を維持するために永遠に死ねない子供達が殺しあうって永劫回帰でなんだか地獄模様。
毒があって刺激的。
おぞましい世界感を作るのうまいなぁって感じ。
流血だしちゃんと死ぬし(死ぬけど死なないってのはあるけどね)
with娼婦とベッドインとかで手加減モードなので大変好感。うん、とりあえずおぞましい。
原作も同じなんですけど映像な分刺激的。原作は「青臭すぎてしんどい」って
なったのだけど映像だとOKでしたわ。というか明らかに自分の読書力不足なだ
けですけど。
冒頭でカミュを引用してくれやがるので当たり前のあたり前にサルトル系実存
文学ですね、分かります。確かにピュア押井ではありませんね、間違ったカミュ=実存文学
に乗っかるのですね、了解です。となるわけだがそうは問屋が卸しません。まぁ、よくかみ砕いてあるってか、メタくそにわかりやすい。さすがっ。ここからムリクリ読み違える気満々で見ることに決定。理解の出来るフレームしか認めません。勝つまではっ

ずっともやがかかった感じなんだ。
去年のことなのか、もっとずっと前のことなのかよく分からない

こんな内容のやりとり。
死んだ仲間が帰ってきます。まさに補充。ナニも変わらない世界。子供達は負けない。
否、負けることができない。子供はみんなタバコを吸っている!なんてかわいいのかしら。こんな子供達を戦争に送るのですね、って庇護欲丸出しで見ていくと感情移入ができて大変お得なセットになっております。


子供はみんなタバコを吸っている。タバコを吸うのは子供だから。

子供は大人に勝てない

そんな構図。でも子供達は負けない。そうなんです。子供は大人には勝てません。子供が子供でいるうちは。
子供は勝ち負けの判断をすることが出来ないから。勝ち負けは大人的?評価ですのね、お父様!って思いながら。
大事なことなので2回言います。
負けないけど子供は大人には絶対に勝てない。だけど勝ちたいということになってる。実際命をかけて立ち向かってる。でも勝てない。勝つということがどういう事か分からない。大人は誰も教えない。子供は子供で居続ける必要があるのです。
勝ち負けの評価の本当の所は選択というか決断主義?(あらあらお父様そんなよく分かってもない言葉をお使いになって恥ずかしいわっ)なのです?ある程度とか。なにが勝ちかとかよく分からないでしょ。8月15日に徹底的に負けた(事になっている)ある国はその後先進国首脳会議とか開けてるし。これは負けなのか、勝ちなのか?などと思いながら子供達の織りなすドラマは生き死にっていう一番コントラストの高い状況にも関わらす永劫回帰でドコまでも希薄。最悪の地獄絵図。虐待!虐待!
大人が永遠に虐待する。




「子供が子供を産む」って構図をパイロットの一人が声高に避難するけれども、
本当は文字通りの意味じゃないんだろうなぁ。世界のプロットから外れていくからダメなのです。
子供は子供を作れないのです。子供を作った子供は大人になります。でも子を為した子供が大人になれない子供だったら?それは非現実的とも言えるピュアピュアな可能性なのですか?
草薙水素、そして彼女の子供は可能性? 違和感もりもり。
世界は変わるかもしれない。永遠という煉獄を乗り越えていく可能性。まぁ
当事者が残念ながら混乱して分けわかんなくなるって罠がインクルード。だって子供だもの。
水素たんは永遠属性だから有限+連続ってのはイミフだわなぁ。そりゃ壊れるわよ。突然服も脱ぎ出す羽目になりますよjk。真顔で中空一点を見つめてのストリップショー、誘惑する相手のことすらみないのですから、たいへんな変質者っぷりに脱帽でございます。時が凍ってましたよ。さすがです。


河合先生(故)*1の表現を借りるならばアイデンティティってマジックタームがごとき語られ方をする「アレ」なのです。(まぁ有限性が前提だけども。ムリクリ考えるテスト)このあたり小説版パトレイバー2の夏の終わりの下りがとても参考になるでしょうかねぇ(押井守的アレについては)。ともかくアイデンティティ的なもの、大人が諦めとも季節の終わりとも表現する何かからの決別の「アレ」を経てないのだから混乱もするわよね、ですよねーーー。


手な具合で主人公の登場を望む。いまかいまかと彼のプロットインを待ちかまえてお
る観客の図、な訳でございます。とてもおもしろい。息をつかせねぇぜ。ほんとこの映画中身濃かった。


とても醜悪な構図でアレコレが進行しつつっていうか主人公は主人公で悩める
子羊全開なのよねぇ。っていうかいい加減この世界の大人はひでぇなぁ。子
供を育てるって気無いのかしら?どんなけ無関心じゃ!と思うけどまぁ身の回り
見渡すとリアルっちゃリアル。カウンターとか障壁ですら無いからね、ねぇオコノギ
先生!とか思うので映画を見終わった後、映画館の外でダベってる最中に視界に迷い込んだ新潮文庫を胸に抱える幼女(推定3才)をガン見しておきました。目が合いましたよ。不思議なものを見る目で見るのですね?負けません。お嬢さんがみているものは変態という輩にございますよ。幼女が笑いかけてくれたので後3ヶ月は生きることが出来そうです。やっぱunder7は神の子なのだわ。天使だわ。子供が欲しいとマジで思った27才の誕生日前日のほぼD.T


ふんがー疲れてきた。ねむいぞー
で、すんげぇ美しい映像とかすんげぇかっこいい画面構成とかどんな想像力やねんっていうアクションシーンとか、水素たんがソラを飛ぶよエヘヘ、、、とか、そもそもこれ実写にしか見えないのだが、とかをぶっ飛ばして
クライマックスです。基本見所ばかり。すげぇぞこれ。

で、優一君、水素たん、ご結婚おめでとう(嘘だよ)

未来は二人で作る物なのですね、本当に(ry
というのは冗談で結局の所最後の出撃前の司令官室での優一君の言葉で僕のスカイクロラを終わりました。満腹。ご満悦。よし。ドラマティックベースボール。涙腺崩壊寸前。行くのね。受け止めるのね。その先を目指すのね。

何かが変わるまで君は生きろ

はい、まず託しました。未来とか可能性とか。with Love。愛っていいなぁ。ふむふむ。
で、優一君は未来を嫁に託して大人への戦いに赴きます。剛直に屹立させている大人のナニをへし折るために。
彼女の敵は自分の敵です。だってwith Love。プっって笑いたいところ正直その愛がうらやましい。寂しい大人です。

コレは俺の戦いだ

はい、引き受けが完了しました。
これから何回死んでも優一は戦うのです。自分の戦いとして。勝つまで。或いは「何かが変わるまで」
セカイ系ではありません。なんつーかリバイアサン的だなってフレーズだけです、またよく分かっていない言葉を使いました。フンガー!古今東西いつも通りのとってもシンプルなプロット。す・ば・ら・し・い。泣きそうになっても良いと思います。キラっ!


「未来のために一緒に戦うのっ。」
愛ですね。これはラブソングですね。「当たり前のラブソング」・・・コレは違うか。たぶんキルドレ達たぶん「おぼえていますか?」->「おぼえていません」だし。


で、あーなってこうなって。。。(このネタバレははさすがに自重エーと、ほぼラストカットですし、まぁいってしまってる気はするが)彼女は吸いかけたタバコを止めるのでした。さーて地獄はいつか終わったのでしょうか?来週のサザエさんはっ!
地獄は本来的に終わったのだろうし、現実的には終わっていないのでしょう。。。。永遠に楔は打ち込まれたのでしょう。なんて含みを持たせてくれちゃって。涙腺があああああ。
希望があってね、そういう素敵さ。そこに希望はあるのです。なんてさわやかな幕引き。
地獄継続ですか、そうですかってなって最初は最悪の終わり方だなと思ったけど思い直すととても地に足のついたきれいなものだったと感嘆します。
いきなりはかわれないっなんちって。*2


おしまい。
いつも押井さんは「現実のこの見方はどうよ? 薄ら寒いだろ?/最高だろ?」で終わって投げっぱなしジャーマン見たくぐるんぐるん見た後悶々とするのですが今回ちゃんと「こうしたらいい」って回答提示があってわかりやすいし、おっさんにはとても「異論はありません」的回答内容であるし(もちろんすべてうがった見方の妄想です)、さわやかな後味。つまり

男は受け入れて飛べ、女は託されて未来を育め

って。なんだか幸せな映画だなぁ。*3

とてもおもしろい映画でした。

おじさん世代はどこかで(自意識によるものであるにせよ)「世界は変わる」
「we can chage the whole world」てなイメージが凝り固まっていて完全サルトル
門下生なんだよなぁって感慨がもあったわけで。ちょっとおじさん寂しいや。
世界にコミットせずにゴニョゴニョでなんとかするってのはわけわかんねぇよ、って事。
この映画は永遠の閉塞をいかに希望をもって生き抜くかって言う見方が素直。
成熟の裏表の閉塞はどうしようもなくて、もちろんいいところもたくさんある。
けど残酷だろとも思うのです。今の高校生とかには現実の世界を変える。内面から定義をフェーズして
閉塞感を生き抜くって方がしっくりくるってのはなんだかつれぇ世代だなぁ。宮台ですね、分かりますって思うだけれど。
ニコニコとか見てるとその閉塞の感覚すらスルーしてる強大さを感じてしまうのですけど。おまえ等すごいよ、かっこいいよと。俺らにはそれはできないわと。
だから

いつも歩く道でも違う

今のあいつらはもっと先に進んでるだろうなぁ。全部おり込み済みで環境内でたのしく踊ろうとしているからなぁ、だからこのフレーズは意味ではちょっと古いと言えば古いのかもしれないなぁと思いました。


だからまぁこの映画は閉塞感第一世代な20台後半以降が見ると本当にクる、って気はしました。

自意識とか子供とかに思うこと

なんばパークスで幼児と鬼ごっこをしている母親がいました。まぁ楽しそうだったから眺めてた。母親は他人に迷惑がかからない様に気をつけていること、なによりも我が子の安全を気にしていること、だけど心から笑ってること。生き生きとした彼女の笑顔がなかなかにすてきな光景ではありました。もちろん子供の楽しげな声とか仕草も含めて。公共の場で鬼ごっこっていう行為は非常識だと眉をひそめてシャットアウトする人はいるだろうけど、やっぱり彼女も大人だなって。
この映画にしてもナニかしら「人生の答えを求める」的な既定路線からは外れていないわけであわよくばロジカルに定義づけたいと思っている。そこがともかく子供なんじゃ無かろうかと。大人ってそういう「答え」がいらない状態を言うのではないかななんて思ったのでした。大人はそこに存在して、やるべき事(子育てとか、守るために命をかけるとか)があるので行う、って。無意識って言うのではないけど集中とか専心とか本能とか、そういうの。めちゃくちゃあこがれる。とてもかっこよいと思いました。っていうのももはやおこがましい年にはなっておりますが。。。
そういうのはまだまだだな。まぁその芽が自分の中に生まれつつあるのを感じる今日この頃だけれどもやっぱまだまだだぁって。っていうかニートでFA。もうヤだ。
10代女子の内太ももの破壊力は異常だぜへっへー!今日も何回かくらくら来たぜ!特に白いの!しゃぶりつきたい!って話をうれしそうに一緒に映画を見た女に言ってる自分はマジでひどいと思ったんだゼっ。
いずれにせよ上書きしないとまじでやばい。今日はない金を絞って財布かった。もうコレでとりあえず身の回りの物で思い出のかおりするものはないはず。後は街にひもづいた記憶なんだけど。この上書きどうも一人で出来そうにないからなかなか。ていうか未だに!?キモって自分でもびっくりしたのでした。

当たり前だけど映像はすさまじい

すさまじいよ。マジで。飛行機がハイセンスに動きまくってるから。あり得ま
せん。色々。おじさん世代はマクロスプラスの手書きの完成系を塗り替えまし
たね、と。そういや個々にもIG関わってる?何だよチクショウ!スゲェぜIG。
おしまい。皆さん見に行きましょう。

攻殻機動隊2.0

新作パートはマジでapendっていうか実際いらないよね、って話だし(ただ「ネットは広大だわ」の所は新作パートがマジでしびれる)、スカイクロラ見た後だと手書きが悪いのか再編集に使ってるフィルムが悪いのかなん
だかノイジーな画面だぁああって残念感は正直あるのだけど色あせていないのは含蓄のあるセリフ達!
見終わった後に
「やっぱりクールだったなへっへー」「だよなボーイ!」
みたくショートコントまがいにつきあってくれた貴方にマジで感謝です。こいつは使える奴だ、満悦でございます。
お互い20-30回は同映画を見ているので楽に見れたのだろうけど変に思い出話モード。なんじゃこれ。これが共通の原体験というものの力か!とか。
映画館で見ると良い物ですねぇ。
人形使いの声が変わってました。
南雲隊長ktkr!ちょっと感情的すぎる演技な気もしたわけだが南雲さんなのでおk。
音楽がすさまじかった。マジで。太鼓の「ドーン」とか銃器の音とかは家では無
理。フロアスピーカー並のシステム持ってる人は別だろうけど、体感できる空気振動まで出力するならそれはもはやホームシアターのセグメントではない。でっかいコーンを気持ちよくならしましったってご機嫌サウンド。いやはや。つーか改めてこの作品の曲の良さってね。音作りが全体的にプレゼンスな高音が足りてない気がしたけどスカイ・クロラの時も感じたのでパッケージのデフォって言うよりもハコのセッティングって感じかな。いや、知らんけど。耳が痛くなりたかったという話です、ハイ。
エンドロールで今はもう無い?のかな名前変わってるのかなってアニメ会社
散見されて感慨。うわー13年か・・14才だよ。。。

飯食って落ち着けて3000円か・・・

映画館ってイイですね。なんばパークスシネマが特別良いのかもしれないけど落ち
着いて見れるし、ほかのシネコンよりなんだかとっても上品。ジャスコとは違うのだよジャスコとは。で椅子はゆったりしてるし。
仕事帰りで見てる感じの人とかいてとってもイイ雰囲気でした。落ち着いてる。飯食って(飲め
る人は)ビール飲みながら3000円てコレ、家でグダグダしてるよりよっぽど落ち
着くわと。まぁソリッドだけど。シングルだけど。寂しい大人だけど。洗濯っぽい。よい楽しみ方を発見した感じ。

どうでもいいけど

wizの絵描きの名前がタトゥーデザインで挙がっててとてもテンションがあがりましたグレーターデーモンは仲間を呼んだ。

どうでもいいけど2

テレビアニメとスカイ・クロラといったい何がこんなに違うんだろうとはおもってしまったわけで。なんだかなにもかもが原色でヌルーいテレビアニメと手加減なしで胸ぐらつかんで糾問してくる感じのスカイ・クロラと。アニオタなので少々作画が乱れようとヤシガニレベルであっても笑って許せるぐらいではあるとは思うのだけどやっぱり違うのよね。物語のレベルで。大なた振り回して王道ど真ん中でストレートの剛速球ってな具合のをテレビアニメでみたいなぁとか思うけどこれは趣味趣向の問題なので一概には言えないかと思わないでもない。ほのかさ、かすかさが足りない。最近で言うと紅とかよかったなぁ。ほのか。テレビアニメは味付けが濃くないとザッピングに負けるってことかいなぁ。テレビみるとき正座しないし、下手したらBGVだもんなぁ。失礼なのでちゃんとみるし、選んでみたほうがいいな。

どうでもいいけど3

スカイクロラのエンドロールのスペシャルサンクスに庵野の名前があって、いつ破を出すつもりですか?黄瀬さん待ちですかそうですか、分かりますけどお願いだからできれば早くしてください。と思ったのでした。あとスカイ・クロラの空は相当高いよって。映像的にも、お話的にも。押井さんは尻を拭きました。宮崎は拭いてからも何回かお漏らししてるけど一応一度は拭いたぞ*4って。あとは庵野先生、あなたの拭きっぷりに1ファンとして刮目してます。期待もしてるよって。いい作品を作ってくださいね。楽しみにしてます。

われながらひどいものをかいたので

ご満悦で寝るお。今日は幸せなのでたぶん今夜はあの夢は見ない。

*1:元気ですかヤン・ルカルツ神父!

*2:あのアニメはハードルが高すぎて結局よく分からないかった。

*3:フェミニンなレイディがアサインされたミッションを全うするために性差フレームに攻勢を仕掛けてくるが残念ながら全体フレーム内では矮小なので今回は看過して良い。いつもおつとめごありがとうございます。ところでフェミニストに欲情するにはどうすればいいのですか?与えられた社会内での役割とか考えるとやっぱりこの世の中おもしろいし、美しい調和と思わないでもない。作る人、育てる人、壊す人、奏でる人。

*4:押井も下手するともう「作れない」かもって今回ちょっと思う。いや、あの人冷静だから大丈夫なキモするけど。これはこれ、次からはやっぱり好きなもの書くのよみたく。勝手に思っているのは宮崎:国とか社会って枠組みでやっぱりユートピアなんてないのかも。赤くですみません 押井:この世界が現実だと誰が証明できる?フレームの外に出るためのヒントは「愛」 庵野:自分の中で世界は作っていける<=どのような世界を?折り合いは?踊ればいいのかい?どうなのそこんとこっ だんだん問題点がだんだんメタ化で矮小化しているけどそんなことは気にしない